カテゴリー「最後の忠臣蔵」の6件の投稿

2004/12/11

最後の忠臣蔵 第6話「花嫁の父」

 いよいよ最終回!

 美しく成長した可音。この女優さん、気品があって凛としててなかなかよろしいんじゃないでしょうか。時代劇のオファーがたくさんくるかも。茶屋四郎次郎の息子役は芦田昌太郎。この人は芦田伸助の孫ですよね。

 縁談もってきた吉右衛門に、孫左衛門は「お可音様の素性をしゃべったな!」と斧を振り上げる。これに吉右衛門が「まさかおぬし横恋慕ではあるまいな」って言ったもんだから、振り下ろしちゃったよ、斧。単純に「何を申すかこのたわけ!」にしては反応が激烈すぎますが、ひょっとして図星?それとも対象はお可留?そういえば、お可留が亡くなったときのこと話してた孫左衛門の様子は、ちょっとそうだった気がしないでもない。『横恋慕』って言葉がわざわざ出てくるからには、やっぱり誰かを思ってたってことなんでしょう。たぶんそれはお可音ではなく、お可留のほうだろうな。愛する人の忘れ形見を大事~に育てた孫左衛門。そう考えた方が、ちょっとかわいそうさがうすれる気がする。

 法要の準備段階及び当日のいざこざは、ありそうな話。源四郎の「目くそ鼻くその争いはやめよ!」には拍手喝さい。

 「そなたの忠義は生涯忘れぬ。父に代わって礼を申しますぞ」このために孫左衛門の生涯があったんだな~。

 お嫁入りの行列がだんだん長くなるのは、やっぱり感動しました。たいまつとたくさんのあかり。ほのかに浮かび上がる行列が水面にうつって……。美しいシーンですよね。

 お可音には父が3人。入れてもらえてよかったね、孫左衛門。でも、孫左衛門がいないってところで、いや~な予感が。そして、孫左衛門の家の障子の一部がぼわあっと明るいのを見て、さらにいや~な予感。ほっとした顔すんなよ~吉右衛門。そして、お位牌の灯明があげられてるの見ていや~な予感は最高潮。
 「すまん、俺は腹を切った」この『すまん』は、生き証人としてこれからも生きていかねばならない吉右衛門、死を許されない吉右衛門に対して、俺だけが死んで楽になってすまんってことなんでしょう。わ~ん孫左~っ!(T_T)吉右衛門の「あほうっ!」が悲しい。「遅ればせながら、大石様のお供をつかまつる。やっと終わった。思えば長い生涯であった」号泣する吉右衛門の涙(とよだれ)が胸を打ちました。
 婚礼を内蔵助の命日にしたときから、切腹するつもりだったのでしょう。晴れがましい舞台にあがることもなく、ひっそりと孫左は逝ってしまいました。「私の心はねじくれておりました。それを気づかせてくれたのは寺坂吉右衛門です」茶屋四郎次郎に語った孫左衛門のこの言葉は、吉右衛門に対する感謝の気持、遺言であったような気がします。

 わああ、最後の最後に篠登場。「死ぬるだけが忠義でしょうか。せっかくの命をなぜ粗末にするのですか。身内の悲しみはどうなります。私は兄を失い、あなたを失い、そして夫を失いました。それでもこうして生きています」篠節炸裂ってとこですが、う~んどうなんだろう。ちょっとくどいかな。かんざしのシーンだけでよかった気もしますが。なんか孫左衛門の死の余韻がぶちこわしかも。あ、でも、夫が亡くなってるってことがわかんないか。このシーンがないと。いきなり吉右衛門に、私と一緒に暮らして、夫死んじゃったしって言うわけにいかないもんね。
 かんざし肌身はなざず14年間も持ってたんだ。すごいぞ吉右衛門。そんなかんざしを篠は「(もらうのは)いやです。昔のことは思い出したくありません。それよりなぜ一緒に暮らそうと言うてくださらぬのですか」「また私を捨てるのですか!」でもこの時代、夫が亡くなったからといって、簡単に再婚してもいいんだっけ?嫁いだ家を守らなきゃいけないんじゃないのかなあ。後添えでも。人に嫁いだんじゃなくて、家に嫁いだんだから。武家の場合特に。

 「卑怯者!」と言いながらすがりつく、女心ってフクザツ。このラスト、吉右衛門が幸せになるのはいいんだけどさ。かんざし持ってたくらいだから、ずっと篠のこと思ってたんだろうし。だけど、篠があまりに篠過ぎて、ちょっと違和感があるなあ(^_^;年月がたったんだから、いたわり~とかしっとり~とかあるといいな~。

 赤ちゃんを抱いて孫左衛門のお墓参りをするお可音と夫、そしてかたわらでほほえむ吉右衛門とか、見たかった気がするんだけど……。

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2004/12/04

最後の忠臣蔵 第5話 「忘れがたみ」

 香川照之ってなんてうまい役者なんだろっていう回でした。『利家とまつ』の秀吉もよかったけど、今日のもすごくよかった。

 吉右衛門は討ち入り前夜逐電した理由を知りたい。孫左衛門はしぶってたけど結局話す。自分の苦労を誰かに話したいっていう気持もあったんだろうな。内蔵助がすごく人間くさい。明日討ち入りだっていうのに、愛人(お可留)の行く末が心配でたまらない。あの子はまだ若いし妊娠してるし、これから先どうやって暮らしていくんだろう。頼む、孫左衛門。あの子の面倒をみてやって。わしの家来はお前だけ。百両渡すぞ。あと家と家財道具を売れ。どこかに隠れ家を借りてそこへ住まわせろ。わしの愛人だってことは秘密にしろって、おのれの愛人ぞ。自分でやれっちゅ~んじゃ(爆)討ち入りの後吉右衛門を呼んで、「討ち入りの生き証人となるのじゃ。遺族を頼む」って言った内蔵助とはまるで別人。自分はやがて死ぬ身なんだから、将来愛人が路頭に迷うであろうことはわかりきってるのに囲っちゃうなんて、男ってほんとにしょうがないな~(^_^;でも、そういう内蔵助にほっとするというか、親しみを覚えるというか、批判する気にはなれないな。内蔵助も人間だもの、プレッシャーを感じてたとかいろいろあったんでしょう。池波正太郎の『おれの足音』の内蔵助もとっても人間くさくて大好き(^^)

 孫左衛門は、内蔵助の見たことない『せつなくてやるせない』顔に驚きます。この人のためなら死ねると思っていたのに生きよと言われた。これは吉右衛門も一緒だけど、吉右衛門は吉良邸に討ち入り、自首もして、47人目の義士としてその名がとどろいた。孫左衛門は逃げ出した卑怯者として、一生隠れて暮らさなくてはいけない。俺は貧乏くじを引かされた。大石様を正直恨みたい。憎いと思ったこともある。いくら家来だからといって、なんで外に作った子の面倒をみなければならんのだ。思えばひどい仕打ちだ。おかげで俺は一生を棒にふった。このあたりの孫左衛門の言葉と心情は胸に迫ります。

 それほど忠義が大事か。正義のためならば何でも許されるのか!この叫び、立場は違うけど、篠も言ってたぞ。このあたりが、この忠臣蔵の新視点かな?

 寄付を募れと言う吉右衛門に、可音が殺される。それに大石様は誰にも言うなとおっしゃった。それを反古にすれば、これまで生きてきた甲斐がない。虫けら同然になるではないか!ああ、やっぱり孫左衛門も『忠義の士』なのでした。

 足を滑らせた吉右衛門を支えた孫左衛門。一瞬元のふたりに戻り、顔を見つめあう。しかし現実の立場の隔たりはいかんともしがたく、友はまた別れていくのです。いいシーンでした。

 篠はま~たお嫁に行っちゃってるし(^_^;以前も書いたけど、情報量が少なくて、おまけに伝わるのが遅い昔は、こういうことっていっぱいあった気が。今なら、「仙石伯耆守屋敷前から中継です。あ!寺坂吉衛門さんが出て来ました!寺坂さん!無罪放免になった今の心境をひとこと!」ってな感じで、すぐ全国放送されちゃう(爆)
 小雪VS吉右衛門。篠を捨てたでしょ。いや、捨てたわけでは。いいえ捨てました。ってあれは捨てたことになっちゃうんだよ吉右衛門。あなたの負け(笑)

 浅野大学とも再会。今度は気負いがなかった吉右衛門。あの一粒の涙には、いろいろな思いがあふれてるんだろうな。

 今度の上様は切れ者。葬儀が終わったら剃髪してもいいよってのは、重職からあんたはずすわ。クビよってことだもんね。愕然とする吉保。親亀こけたらみなこける。あわれよのう。

 来週はいよいよ最終回。可音の結婚……孫左衛門感激のフィナーレ?

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2004/11/27

最後の忠臣蔵 第4話 「死を賭けて」

 今日はすかっとしました(^^)柳沢吉保に一泡ふかせちゃいましたね。拍手拍手(笑)

 篠の「私は待ちませぬ」こ~れ~は、なかなか言えないセリフ。吉右衛門にはもうこれっきり二度と会えない可能性が高いというか、この時点ではたぶん間違いなく近い将来死んじゃうという状況なわけで、そこで「待ちませぬ」はいけないでしょうという気がさすがにしますが。死にに行く人に、こういう言葉はかけちゃいけないんじゃないのかな。自分の気持ちは(先週)はっきり言ったのだから、もうそれでよいのでは。吉右衛門がその言葉を胸に抱いて死ねるような、そういう言葉がほしかった気がします。これだと、ただのじこちゅーではありませんか。

 「遠島では話にならん」と吉右衛門は言いました。これは、俺は切腹して死にたいのじゃ~!遠島なんかいやじゃ~!という意味なのかなと思ったのですが、その後篠のことを回想してたから、違うみたいですね。生きて帰りたいと思うようになったのかな。そうだとしたら、それはなぜ?死を覚悟して乗り込んできたんだけれど、待たされているうちにいろいろ考えてってことなんでしょうか。ここのところがいまいちわかりませんでした。

 家宣たち4人の連係プレーはお見事。マザコン上様の弱点を、うまくつきましたね。吉保が必死にもう時期が遅いと言ったら、1周忌の法要を盛大に行えばいい。そうそうついでに恩赦もたくさんやるとなおよろし。あ~あ、吉保の言葉を利用して、恩赦に話をもってっちゃったぞ。吉保は「わああ、そこでうんと言わないでくれっ!」と思ったでしょうが上様はな~んていい考えなんだろっ!って盛り上がってました(笑)おりこうさんの吉保は、吉右衛門が自首したときからいらいらしてましたが、この場面では、もう地団太踏んで、暴れたい気分だったでしょうね。家宣がちょっと後ろ向いて、にまっとしたのがよかったです(^^)吉保が夕日をバックにたそがれてたのがなんとも。

 仙石伯耆守っていい人だ~。吉保とつるんで悪さをしていたとはとても思えない。吉右衛門の人となりを見ているうちに、惚れ込んでしまったのでしょう。評定で無実を主張した、とか言ってたときは耳を疑いました。あげくのはてに、召抱えたいって、そこまで思ってたんだ~。吉右衛門が屋敷にやってきたときと、帰るときの家来達の態度が全然違う。家来達も惚れちゃったんだね。「助けていただいたからには、生きがいを全うして死にとうございます」吉右衛門の生きがいは、『討ち入りの生き証人として生きること』なのか、『遺族のちからになること』なのか、はたまた『篠』なのか。「8ヶ月もただ飯ただ酒を食らいおって!」も「吉良邸に討ち入った赤穂浪士は47人じゃ。書付をすべて書き改めよ!」もかっこよかったです(^^)

 来週はいよいよ孫左衛門と再会するのか~。

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2004/11/21

最後の忠臣蔵 第3話 「男と女」

 先週の続きで、篠の夫と果し合いをする場面から今日は始まりました。果し合いをする段になって、吉右衛門は名乗ります。彼はこの後も、いろいろなところで名を名乗るんですが、いいのか?幕府隠密にばれないのかな。果し合いで、吉右衛門は、相手の袴を見て攻めます。これは討ち入りに備えての剣術の稽古で教わったこと。そして相討ちをねらえというのも、確かその時教わってましたよね。斬らせて相手を斬る。元禄時代は天下泰平が長らく続き、人を斬ったことのない侍がほとんど。だから実戦を経験した吉右衛門が、遣い手と評判の相手と互角に戦えたということなんでしょうね。

 進藤源四郎は、ひとくせもふたくせもありそうなおもしろい人物になってます。江守徹にぴったり。津川雅彦とふたりでいると、なんか陰謀たくらみそうで、ねえ、この人たちは味方だよね。間違いないよねと確認したくなってしまいます(^_^;

 今日は女性がたくさん登場。元赤穂藩士各務八右衛門の妻小雪は、夫に捨てられ、気の毒に思った大石のおかげで今は京でおかみとして茶屋を切り回しています。その小雪は、逃げた夫をかわいそうだと言う。死んだ方より、生きている方、裏切り者として生きている者の方がかわいそうだと言うのです。彼女はこうも言いました。「命は誰のものですか?主君のものですか?」
 吉田忠左衛門(吉右衛門の主)の妻菊は、自分の見舞いは46番目でよい。お役目を終えたら、私のところに身を寄せなさい。と吉右衛門にすすめる。これは吉右衛門もうれしかったみたいで、あとで篠に言ってましたね。無事に帰ってきたら、大和郡山で祝言を挙げて、安穏に暮らそうって。

 せっかく篠と幸せに暮らしていたのに、江戸へ行き、自首することになった吉右衛門。「一度は捨てた命。四十七士の末席に身を連ねるは、願ってもない誉。この身はどうなろうとも悔いはございません」なんて言っちゃって、とってもうれしそうでした。気持はわかるんだけど、男ってすぐこれだ(^_^;

 篠の猛反撃。「篠はどうなるのです!」「武士の本分は大義を貫くことにある」「女を泣かせることが大義でしょうか!」無事に帰ってきたら今度こそ祝言を挙げて安穏に暮らすのだと言う吉右衛門に、「絵空事は聞きたくありません!」「それは男の身勝手です!ひとりの殿様のために、なぜたくさんの家臣が命を捨てねばならないのです!」「侍とはそういうものだ」「侍は嫌いです!」包丁を握りしめ、「江戸には行かせませぬ!どうしても行くと言うのなら、あなたを殺して私も死にます!」「うそつき!もう離さぬというたではないですか!」「私は弱い女です。ひとりでは生きてゆけませぬ」いやもう拍手喝さい。本当はあの時代、とてもこういうふうには言えなかったでしょうが、こういうことは、はっきりと言わなくちゃ。題名のとおり、今回は男の言い分、女の言い分ってことで、忠臣蔵をニ方向から見てる(どうやらこれは、この忠臣蔵の特徴のひとつであると思われますが)ことになるんでしょうね。

 男の言い分ばかり通していると、いつまでも平和は来ないような気がするんだけど。

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2004/11/13

最後の忠臣蔵 第2話 「無念の逃亡」

 「最後の忠臣蔵」第2回を見ました。今回は吉右衛門は江戸を出て芸州浅野家をめざします。大坂で天川屋儀兵衛に会い、赤穂で篠の消息を聞き、芸州では浅野大学にねぎらいの言葉をかけられ、感激も新たにお役目の遂行を誓います。一方赤穂浪士は内蔵助以下全員が切腹。吉良家はお取りつぶし。柳沢は吉右衛門の口を封じよと命じます。芸州にいられなくなった吉右衛門は、篠の嫁ぎ先大垣へ。篠を救うため、篠の夫との果し合いを承知します。

 まず関所を通った時は、赤穂浪士礼賛の時期で、丁重に扱われます。津川雅彦の天川屋、今後が楽しみ。同志の切腹を聞いて、うらやましい吉右衛門。武士道イコール死ぬこととよく言われますが、潔く死ぬことが美徳とされている侍の世界で、死ぬことを許されず、裏切り者の汚名を着て生きていく吉右衛門は大変だし、つらいと思う。忠義の名の下に自分の幸せよりお役目第一。今の時代では考えにくいことかもしれません。

 赤穂では元同僚の家にやっかいになるんだけど、赤穂では吉右衛門は裏切り者としてそしられている。ということを聞かされる。ここでも吉右衛門はつらい状況。でも、密命をしゃべっちゃっていいのかな(^_^;)

 大学にねぎらわれて、感激の吉右衛門。吉右衛門は足軽だったから、大学は雲の上の存在。すごくうれしかったんだろうな。家族の面倒を頼むと言われて、職務の遂行を誓う吉右衛門の気負いが、印象に残りました。

 同志の息子達が島流しになったことを瓦版売りから聞き、驚く吉右衛門。今と違って、組織に属していないアウトローは情報収集が難しいってことを、おお、そうなんだって思いました。あと、情報の伝達速度が遅い。最初の松の廊下の刃傷だって、赤穂に知らせが届いたころはもう、主君は切腹してたもの。昔の人は、もどかしかっただろうな。瓦版売りのところで、うしろにいた町人役の俳優さんが、時代劇でよく悪役やってる人だったので、あ!この人公儀隠密?なんだかひともんちゃくありそうとか思っていたのに、何事もありませんでした(^_^;)公儀隠密といえば、吉右衛門にやられちゃうようなへなちょこ隠密は、ありえないと思うな(笑)

 篠との感激の再会。自分を一緒に連れて行ってくれるように頼む篠。先週の『男は勝手じゃ』に続いて、拍手です。来週は、お役目より私たちの幸せを大事にしてって言うみたいです。こういう女性の論理、批判もあるだろうけど、みんなが自分の家族の幸せを大切にすれば、それが全体の幸せに繋がるんじゃないでしょうか?

 来週は進藤源四郎VS柳沢になるみたいで、楽しみです(^^)

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2004/11/06

最後の忠臣蔵 第1話 「吉良邸乱入」

 NHKで金曜時代劇「最後の忠臣蔵」がスタートしました。主演は上川隆也で、寺坂吉右衛門を演じています。このドラマは、討ち入り後の吉右衛門の人生を描いた作品になるらしい。なので、初回の今日、いきなり討ち入り。

 足軽である吉右衛門と瀬尾孫左衛門は、浅野内匠頭のためというより、自分達が直接仕えている吉田忠左衛門、大石内蔵助にそれぞれ忠義をつくすため、討ち入りを決意します。「足軽には足軽の忠義がある」という孫左衛門。でも彼は討ち入り直前に逃亡してしまいます。

 討ち入り後内蔵助は、吉右衛門に討ち入りの生き証人になるようにと言います。自分たちが切腹した後は、死人に口なし。幕府や吉良の残党によって、都合のいいように事実をねじ曲げられてしまうだろうからというのです。裏切り者の汚名を着て、これからの人生を生きていかねばならない吉右衛門のつらさを、内蔵助は充分承知した上で、あえて命じたのでした。

 さて、討ち入りシーンですが、長屋の雨戸にかすがいを打ち付けて開かなくしてしまい、敵を閉じ込めてしまったところなど、数年前NHKで放送された、『忠臣蔵の真実』みたいな番組でやっていたな~などと思いながら見ていました。画面が暗いのも、吉良方が寝巻き姿なのも、それに対して赤穂側がとっても重装備なのも、「火事だ!」って叫んだのも、みんな史実に忠実ってやつかな?そして、このシルエットはまさか!と思っていたら、顔が見えた。おお!やっぱり福本清三!福ちゃんがNHKで見られるなんて!すごい~!(そういえば撮影は東映京都だったらしい)と感動しているうちに、討ち入りは終わりました。あと、タイトルの「吉良邸乱入」ですが、討ち入りじゃなくて、『乱入』にしたのはなぜだろう。討ち入りだと整然とした感じがするけど、実際はそんなもんじゃありません。みんなはあはあ息をきらしながら、大変だったんだよってことなのかな。それとも幕府視点で見ると『乱入』になるってことなんだろうか。

 吉右衛門にはいいなずけの篠(孫左衛門の妹)がいますが、討ち入りに参加するため、別れます。篠は「男はいつも勝手だ!」と言います。そ~だそ~だ。俺が死んでも、幸せになってほしいとか、いっつもそういうふうに言うんだよね。好きな人が死んでしまったら、幸せになられへんっちゅ~ねん。篠は和久井映見、孫左衛門は香川照之、柳沢吉保は田村亮、内蔵助は北大路欣也。あと、天川屋儀兵衛に津川雅彦、進藤源四郎に江守徹などなど。なんだか大河ドラマみたいに豪華です。

 なんとなくこのお話、ラストまで知ってしまっている気がしますが、原作読んだんだっけ?それとも何かと混同してるのか。でも、おもしろそう。見るのが楽しみです。

 それからえ~と、和歌をよくし、奥さんとのエピソードも有名な小野寺十内が、「だから足軽なんて役に立たんと申したのに!」って吐き捨てるように言ったのはちょっと違和感が……(^_^;)

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