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2006/09/26

化粧師 KEWAISHI

化粧師化粧師
石ノ森章太郎 田中光敏 椎名桔平

東映 2002-11-21
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 CSで放送されたのを録画して見ました。

 ネタバレしてます。

 この映画、ずっと見たかったんです(^^)

 化粧師小三馬(椎名桔平)を中心にいろいろなエピソードをちりばめてて、それがひとつの絵になってる。こういうの大好き。

 小三馬が寡黙でストイックで職人らしくて、でも心優しくて、いいよなあ~。

 取り巻く女性陣も豪華です。

 天ぷら屋の娘純江(菅野美穂)がせつない。彼女はずっと小三馬のことが好きだった。でも彼が時子(池脇千鶴)に好意を持っていることを知って、他の男と結婚する。嫁ぐ日の化粧を小三馬がするんだけど、背中にクリームを塗ったりするシーンが、すごくいろんなことを語ってる。

 ミツオの母(岸本加代子)が反省したり、女優志望の女の子(柴崎コウ)が小三馬に『心の化粧は自分がするものだ』って言われて涙するとか、化粧することによって、自分が見えるってことなのかな。顔の上には塗り重ねていくんだけど、それにともなって心は一枚ずつ脱ぎ捨てていくのかもしれない。

 時子を最初に見たときから小三馬はひかれてた。彼女の境遇に自分を重ねてたところもあるっぽい。彼女は特別なんだなって思ったのは、自分のお母さんのことを話したり、いつも身に着けてるお母さんの形見の赤いスカーフ(っていうか布)を変装のときに貸してあげたこと。あれ見て純江はショックだっただろうけど。

 奥様(いしだあゆみ)が『女は誰でもいつでも女優だ』って言ったのも心に残りました。最愛の娘と夫を亡くした(んだと思う)ときのことなんだろうと。

 小三馬の秘密(耳が聞こえないっていうの)を知ってすごくびっくり。でも、ああそういえば納得だなあと思うシーンがいくつもあって。小三馬の背負ってるかなしみがすごく胸にしみる。でもこういうのって、小説ではあらわすことはできない。映像の勝ち。う~んってうなっちゃう。

 映像がすごくきれい。音楽もよいなあ。美術はさすがの西岡善信だし。

 かなしくてせつなくて、そして優しい……。

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