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2004/12/27

インド洋津波

 昨日のインド洋の津波による死者は、2万2千人以上だそうです。津波の死者数としては、2万2千人近くが犠牲となった1896年(明治29年)の明治三陸地震を越えて、最大規模になってしまいました。

 今回の地震の規模はマグニチュード9.0。阪神大震災の1600倍のエネルギー。地震の型としては『プレート境界型』。インド・オーストラリアプレートが陸側のユーラシアプレートの下に潜り込むうちにひずみが蓄積され、ユーラシアプレートが一気に跳ね上がって地震が起きたとのことです。海底の大規模な変形が海面に伝わり、10か国が被害を受ける大津波となりましたが、今回動いた震源域は、四国の3倍近い約5万平方キロにも及ぶらしく、海底の変動規模も巨大だったことが推測できるそうです。震源は深さ10キロ程度と極めて浅い。多くの津波は、深さ80キロよりも浅い部分でマグニチュード6.0以上の地震が起きると発生するとされています。
 
 インドネシア、スリランカ、タイ、インドなどの国々には、地域的な潮位観測装置はあっても、全国の潮位変化や地震観測データと連動した国レベルのネットワークがないそうです。チリ地震をきっかけに発足した、アメリカや日本などが中心となった環太平洋の津波警報システムは、きちんと機能しています。でも、今回は津波がインド洋で発生したため、効果的な機能は果たさなかったとのこと。

 こんなことはぜんぜん知りませんでした。システムは世界中に存在するんだとばかり思っていました。だって21世紀、ITの時代ですから。地震発生から津波まで、インドネシアのスマトラ島では30分、タイでは2時間あったそうなので、警報システムがあれば、多くの犠牲者が助かっていたのではないでしょうか?少なくとも、海辺にいて波にさらわれることはなかったはずです。

 また、このような事実を知った上で、観光客は現地を訪れていたのでしょうか?それはたぶんNOだと思います。

 インド洋沿岸では津波が非常にまれなので、現地の人々は、大地震が起きても、津波が来るという認識がなかったようです。高いところへ逃げたりとか、そういうことをしなかった人が多かったみたい。こういう知識不足も、被害を広げたんだと思います。
 でも、地震が来たら津波の心配をしなくちゃいけないというのを私が認識したのは、昭和58年日本海中部地震のニュースを見てからでした。そして、近畿にはそんなに大きな地震はこないと思っていたのに、阪神大震災が起こりました。
 人がそれに気づくのは、いつも尊い犠牲をはらってからです。

 今度の津波は、発展途上国ゆえの悲しい人災という面も、どうやらあるみたいですね。

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