魅惑のバイオリン
子供の頃、お隣のお姉ちゃん達が、バイオリンを習っていました。おうちの前を通ると、ユーモレスクなんかが聞こえてきてましたっけ。当時姉妹は小学校の1年生と3年生くらいだったのでしょうが、随分上手でした。上のお姉ちゃんがプロになったんだってというのを風の噂に聞いて、さもありなんと思いましたです。
そのせいか、バイオリンの音色ってすごく好きです。マニアじゃないので難しいことはわかりませんけど、きれいだなあって思います。ツィゴイネルワイゼンとか大好きです。
実は私、なぜか楽器好き。中学生の時、エレクトーンを買ってもらって、その次は自分でフォークギターを買いました。でも、これは弦を押さえる指が痛くなってすぐに挫折。フルートやトランペットも欲しかったんですが、代わりに、デジタルホーンという電子楽器を。これはトランペットやホルン、フルートなど、ボタンひとつでいろいろな音がでるんです。指使いは小学校の時の縦笛と同じように、ボタンを抑えればよかったので簡単(^^)あと、けっこう大きいキーボードも持ってます。
そんな私が次に欲しくなったのがバイオリン。でも、バイオリンって遊びで買うには高すぎます。いいな~、弾けたら素敵だよね~などと思っていたところ、通販のバイオリンを発見。これなら手が出る価格ということで、思い切って購入。なんか安いだけあって、微妙にあやしいバイオリンです(^_^;でも、教則本を買って、ついてるビデオもセットして、準備万端練習開始!
左手で弦を押さえるのはけっこうすぐできるようになりました。ギターみたいに、ネックに自分で白くて細いテープをはっちゃったんです。これを目印にすると便利。自己流だからいいのいいの、なんでもありなのということです(笑)と・こ・ろ・が(^_^;弓がうまく扱えません。ボーイングっていうんでしょうか。あれがうまくいかないのです。どういう角度で当てたらいいのかよくわからない。この世のものとは思えない、素敵な音が出ます。
まず家族に、追い出しをくらいました。練習はよそでやれというのです。仕方がないので、教室(自宅で学習塾をやってます)をしめきって、ひたすら練習。一番最初にマスターしたのは『埴生の宿』でしたが、何かが出てきそうな、とっても雰囲気のある埴生の宿に仕上がりました。教則本はつまらなかったので、あとはそのころはやっていた『もののけ姫』の主題歌とか、自分が好きな大河ドラマの『花神』や必殺シリーズのテーマ曲とかその他いろいろな曲を勝手に弾いていました。
自分では少しはうまくなったかなと思い始めたころ、私はあることに気がつきました。自分の部屋で弾くと、必ずネコがミャーミャー鳴くのです。ネコとセッション?おお、音楽のわかるネコなどと思っていたのですが、そのうちネコはトイレに入ってうんちをします。私がバイオリンを弾くと必ず。なぜ?と首をかしげながらも弾き続けていたある日のことです。うちのネコはケージに入れて飼っているのですが、たまたまその日、うんちをすませたあとで私がバイオリンを弾いたところ、ネコはいつものようにミャーミャー鳴いていましたが、いきなりふとんの下にもぐり、鳴きながら床を爪でかきむしるではありませんか。な、なんとネコは、「へたくそなバイオリンやめてよ~。苦しいよ~。お腹痛いよ~。あ、うんちしたくなってきた」といつもはうんちをし、うんちがでないその日は、苦しみのあまり悶絶しそうになっていたというわけだったのです。それっきり、私はバイオリンを弾くのをやめました。
今欲しいのは、電子バイオリンです。ヘッドホンがついてるとこがいいです。
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